2015年1月24日土曜日

96時間 レクイエム

当然、死んでいない

監督:オリビエ・メガトン
原題:Taken 3
上映時間:109分
パンフレット:なし(「製作上の都合により誠に残念ながら発行を見合わせることになりました」とのこと。メジャー作品でもこうゆうことあるんですねえ。)

96時間シリーズは、シネマハスラーの課題作品になったのがきっかけで前作「96時間 リベンジ」を見たのがはじめてでした。1作目の評判がよかったわりに、2作目はいまいち面白くなかったです。が、その後たまたまテレビでシリーズ1作目がやっていたのを見たらすごい面白かった!娘:キムの走り方が馬鹿まるだしで超かわいくて、「そりゃ、ブライアン・メルズ演じるニーソンも娘のピンチに気が狂うわ!」って納得行きました。(私の2作目の感想)
1作目と2作目の面白さに落差があったので、今回3作目微妙なテンションで見に行きました。が、残念ながら3作目は2作目よりさらにダメになっていたように感じました。(2作目はキムが父ちゃんに無茶させられるとことか、シラット拳法の達人とのガチンコバトルとかあってそこは面白かった記憶)つーか、この作品IMAXでやる意味はあんまりないような。時間の都合でIMAXで鑑賞したのですが、ニーソンのおでこのしわが鮮明に見えました。よせるさざ波を感じました。
シリーズを通して、ニーソンの何をやっても死なない無茶キャラは面白いんですが、爆発などのピンチからどうやって助かったかの仕組み解明がないので、次のシーンでなんで生きているかがまったくわかりませんでした。ピンチがピンチになってない不思議。途中、「なんで、生きてる!?」と敵役に言われて、フラッシュバック映像が流れるくだりもあったのですが、観客的には「で!?なんで、助かった!?」とさらにつっこみをいれたくなる説得力にかけるフラッシュバックで。だから、むしろ生きている理由は「オレだから」「ニーソンだから」しかない。あと、娘とトイレで逢引するために、コンビニとヨーグルトに下剤をいれてるエピソードとか、切れ者なのかなんかのかわからんすぎるテックニックとか、映画はいまいちでもやっぱニーソンは狂ってておもしろい。
2作目の時も感じたんですが、ニーソンのキレっぷりに対して敵が迂闊すぎて物足りないんですよね。ロシアマフィアはビジュアルからも小者感はんぱなかったし、裏で手を引いているレノーアの旦那も終盤セスナが墜落してからキムのアタックきっかけで簡単に倒されるし、そして、ニーソンを追いかける警察も無能すぎる。さんざん、ニーソンを犯人として追っていたのに、最後「あったかいベーグルが殺害現場にあった時から、ボクは君が犯人じゃないってわかってたよ(テヘペロ)」ってよくわからん台詞で謎のオレデキルヤツ感だしてくる。。。いや、その台詞かわいくて、嫌いじゃないけどネ。