2012年3月11日日曜日

おとなのけんか(79分)


原題:Carnage 監督:ロマン・ポランスキー

ポランスキーの映画、今回はじめてみたのですが、さすが巨匠とよばれるだけのことありますね。おもしろい!!!

個人的なことですが、限定された空間に限定されたモノしか出てこない映画って、かなり好きで。ちょっと前なら「ソウ」とか、また去年の「ミッション8ミニッツ」とかそういう設定ってだけでグッときてしまいます。(あ、でも、「キサラギ」は駄目。私、アイドルヲタなんで「そんなアイドル&ヲタ、おかしいだろ!?」っていうのが気になりすぎちゃって。。。)

この映画では、2つの場所「川辺の公園」「アパートの部屋」しか映画で使われおらず、そして主要登場人物もほぼ4人だけ。限定された空間・人物・時間しか描いていないのに、彼らのこれまでの人生が想像出来てしまう愛のあふれた演出に今年見たシアターまあの演劇「何かの美味しいキッサ店」を思い出しました。

この映画のハイライトはなんといっても、ケイト・ウィンスレットのゲロ!
しかも、ゲロをした後にスコッチを飲み始めるという。。。しらふでゲロした後にお酒って、すごいよね。惚れる。素晴らしい。そんな女性になりたい!
すでにうわべの装いが効かなくなってしまった大人たちが、お酒の力でさらに歯止めがきかなっていく。。。私も酒癖があまりよくないので、これはなかなか身に詰まされる光景でした。
シラフになった後、あの4人どうするんだろ???
「いや~、この前は飲みすぎちゃって」とか言って、またうわべに戻り社交的に振舞うのかな。きっとそうだろうな、そうせざる得ないよな。
でも、意外と共通の敵が出来たことで夫婦間の仲はよくなるんじゃないかと予想。
そういう意味では、夫婦2組混合の喧嘩って、ある意味良質なスワッピング的機能があってイイカモネ!